記事に見るトータルサービス

◇業容拡大

日経流通新聞
昭和60年(1985年)4月1日(月曜日)

代理店網、全国に拡大
トータル・サービス
女性組織を新設

ハウスクリーニング業のトータル・サービス(本社東京、社長山口恭一氏)は主要都市に販売代理店を設け、首都圏中心から全国にサービス網を広げる。同社はじゅうたんや畳を洗浄する専用の掃除機を会員向けに販売、レンタルしており、さらに機材を会員宅に届けたり、取次店や顧客獲得のため女性を組織する計画。これにより、全国的な会員組織も作り上げる考えである。
販売代理店は地方都市ですでに一定の顧客層をつかんでいる小売業や訪販業者などを中心に組織する。当面、全国11都市に設けるほか、向こう2年以内には30都市に代理店網を広げる計画である。
一方、新設する女性組織は「トータルレディ」と名付け、トータル・サービスから販売代理店を通じて機材一式を無料で借り受け、割り当てられた会員に機材を届けるほか、独自に顧客を開拓する。さらに、会員家庭の掃除を代行する「メードサービス」も行う。実績を積み、同社が実施する試験に通ればスーパーバイザー(経営指導員)として他のトータルレディの指導をするほか、販売代理店の下で独自にトータルレディを組織、運営することもできる。5月中旬に本社を核に実験を開始、7月には全国展開を目ざす。
同社がこのように販路を拡大するのは、顧客リストを質、量の両面で拡充するのが最大の目的。販売代理店になる企業にとってはトータルレディなどを使って家庭内の清掃を行うことで、建築年数や部屋数、家具の状態など普通は分からない情報を手に入れ、それを本業に生かすことができる。

ここに注目!!
ハウスクリーニングを主要都市から全国サービス網へ拡大。
顧客獲得のために女性組織化。

◇提携関連

日経流通新聞
昭和60年(1985年)4月8日(月曜日)

トータル・サービス
丸全昭和運輸と提携

引っ越し業プラスハウスクリーニング

ハウスクリーニング業のトータル・サービス(本社東京、社長山口恭一氏)と丸全昭和運輸はこのほど業務提携し、引っ越しとハウスクリーニングを組み合わせた新サービスを始める。両社はお互いに相手企業の窓口として業務の取り次ぎも行う。トータル・サービスは住宅に関する総合的なサービスを顧客に提供でき、丸全昭和運輸は引っ越しサービスに特色をつけて営業力も増す。引っ越し業とハウスクリーニング業の全国規模での提携は始めてである。

天井・床・浴室の清掃サービス
相互に窓口、業務取り次ぎも
年内に関東地区全域で実施

山口恭一トータル・サービス社長

中村丸全昭和運輸社長

両社の提携の柱は引っ越しと新居の天井、床、浴室の清掃を組み合わせた新サービス「引っ越し・クリーニングパック」を新しく取り扱うこと。同サービスの利用者はトータル・サービスの「ハウスクリーニング・テレフォンサービス」の会員になり、家の掃除や修繕についての無料相談を受けられる。また、トータル・サービスの営業担当者が丸全昭和運輸の引っ越しに関する営業活動を代行し、相互の顧客情報を交換するなど顧客の増大でも協力し合う。
実際のサービスは中旬から東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で始め、年内にも関東全域に広げる計画。トータル・サービスは現在、全国で90都市に加盟店を持ち、地域拠点として販売代理店の設置を進めている。将来は全国の販売代理店と丸全昭和運輸の営業所を直接結んだサービス網を作り上げる。
トータル・サービスは引っ越しの取り次ぎを行うことでサービスの内容が充実し、加盟店に取り次ぎ手数料が入るので加盟店の活性化につながる。一方、丸全昭和運輸も競争の激しい引っ越し業の中でサービスに特色がつけられること、さらにトータル・サービスの営業マンを利用でき、営業力も強化できるとみている。

ここに注目!!

引っ越し業とハウスクリーニングの全国規模の商品提携。お互いに相手企業の窓口を兼ねて業務の引継ぎも行い、営業力も強化へ。