実業界

 

脱臭剤にかわる画期的商品を開発

「決して現在の代理店数に満足しているわけではありません。2年後には300店までもっていきたい。あとは放っておいてもふえます。ですから、3年後には500店を絶対に達成してみせますよ」
この大目標を支援するために、今年4月からテレビ(全国27局ネット)スポンサーとして放送予定もあり、テレビ宣伝がはじまれば、当然、知名度もあがり、代理店募集に拍車がかかることは間違いない。
同社は今年で創立4年目を迎える。この間、売上高は倍倍と成長し、昨年は年商3億円をあげるまでになった。
「今年の春から画期的な商品を出しますから、今年はかなり期待しています」と、口元に笑みを浮かべて言う。
いったい、どんな商品なのか、気にかかるところ——。
山口恭一社長は「微生物、カビに関するものです。防カビというのは非常に難しい仕事なんです」と前置きしつつ「西独のバイエルン社の協力を得てファラオンという会社が開発したファラオン・シートというものがあるんです。このシートは貼る側に対してはカビや微生物を殺してしまう殺菌効果があり、外側の面に対しては防カビの効果があるんです。当社はシート関係ではそこの代理店として工事を行っていますが、これまで食品工場や精密機械工場などカビや微生物を嫌うところの施工をしましたが、非常に好評でした。
このシートから派生させた商品がいろいろあるんですがこの商品の総発売元の権利を当社が取ったわけです。この商品の中の1つを今年の春から売り出します。それは、冷蔵庫内の温度はそのままの状態でも、庫内に貼るだけで微生物の活動を抑えるものです。これが発売されれば、今までの脱臭剤は無くなるでしょうね。この商品には特許が8つあって、その8つの特許を守るために37の特許を取っています」と説明する。
脱臭剤と言えば、臭いを吸う、抑えるという役目があるが、微生物やカビの活動は抑えない。
「くさい臭いがするというのは、もう腐りはじめているというシグナルであるにもかかわらず、脱臭剤で臭いを抑えてしまうと食中毒になる可能性もあるわけです。この点私どものものは微生物を活動させないことが第1の目的であり、必然的に臭わないわけです。この商品はハガキぐらいの大きさで、効力は半永久的ですから、貼ってしまえば冷蔵庫が使用不能になるまで使えます」
現在、価格をどの程度にするか検討中とのことだが、消費者側にすれば安いに越したことはない。これが発売されると既存の脱臭剤メーカーにとっても脅威になるだろう。
こうした商品は、いろいろと活用できる。例えば、押入れに貼ればカビを生やさないし臭いも取る。ペット小屋の中に貼ればペットの臭いが抑えられる。
「私はこのシートの活用方法で良い案があれば、代理店の権利を与えてどんどん売ってもらう考えです」と言うように、いたってオープンな考え方を持っている。このあたりも山口恭一社長の持つ若さと頭の柔軟さが表われている感じがする。
市場的には、将来性をどう予想しているのか。
「冷蔵庫に関しては3年でしょうね。半永久的なものですから。しかし、冷蔵庫は毎年、型を変えて売り出しますから、ある程度売った段階で電機メーカーとタイアップして、最初から付いているような形にもっていきたい。今後は、いろいろ派生させた商品を出していくので、かなりな商品になると思いますよ」と断言する。
最後の将来の構想をどう描いているか聞いてみると、
「クリーニングのチェーン店をバックに、全国規模の流通機構を確立したい。また、『トータル・サービスという会社は非常に社会に貢献しているんだ』というイメージを与えたいです。私もある程度大きく成長した段階で、また一から何かをやりたいという気持ちを持っています」と、てらいもなく言う。
今年29歳になる山口恭一社長。その若さとバイタリティのある行動力で、総合クリーニング業界の雄となり、全国的な流通機構を築くのも、そう遠くないかも知れない。
今後の活躍ぶりに注目したい。