証券日刊新聞 昭和61年(1986年)4月5日 土曜日

トータル・サービス 三越百貨店と業務提携
=リフォーム顧客を拡大=

ハウス・クリーニング業界最大手のトータル・サービス(本社・東京、社長・山口恭一、資本金800万円)は、このほど三越百貨店と業務提携した。三越は、すでに住宅リフォーム部門(増改築、模様がえ)をもっており、DM、パンフレット等で顧客を拡大しているが、今回の業務提携は、この三越住宅リフォームセンター(池袋店)が取次窓口となって得意先にDMを送り、その際にハウス・クリーニングの注文も受け、実際の清掃はトータル・サービスが手がけるというもの。
三越としては、ハウス・クリーニングをとりいれることによって顧客に新しいサービスを提供し、他社との差別化を図り、リフォームの顧客を拡大し、確実な顧客情報の収集を狙いとしている。また、トータル・サービスは三越と提携することによって信用力を増しまとまった需要を開拓することができる。さらに三越では、ハウス・クリーニングが定期的に家の中に入れるため、今後のニーズを把握し、新しい販売手段も考慮していく模様。
現在、三越では、三越住宅リフォームセンターのパンフレットの中にハウス・クリーニングの価格等をおりこんで、一般消費者に働きかけたり、優良顧客には毎月1回発行しているパンフレット「今月の三越」にハウス・クリーニングのお知らせを載せて、DMを送り、営業活動を進めている。一方、トータル・サービスは、施工、施工後のフォローを本部、ないしは地元加盟店が行うシステムであるが、きめ細やかなアフターサービスなどで紹介客を更に増やしていく方針。
顧客の中には、いわゆる高額所得者も含まれており、かなりハイレベルなサービスが望まれてくると予想されるだけに、今後リフォームにプラス、ハウス・クリーニング、更にインテリア・コーディネーターなどの新企画も検討していく意向である。
現在、トータル・サービスでは、トータルライフグループというフランチャイズ・チェーンの本部も兼ねており、全国に8カ所の販社(地域本部)をおいて、全国にFC化を図っているが「三越」という信用をバックに、将来は各主要都市にある三越とトータル・サービスの販社(地域本部)を結びつけて、ハウス・クリーニングの全国展開への足がかりにする方針。