T9203P02 平成4年3月4日(水曜日)

社長出番です
ドンとまかせろ!

ビルはもちろん、一般住宅、ブルドーザー、列車、クルーザー、そして航空機にいたるまで「何でも洗います」と外壁クリーニングで急成長の(株)トータル・サービス。36歳の若き経営者・山口恭一代表取締役社長は、学歴社会からは“落ちこぼれ組”。しかし「人がやらないことをやる」を信念に、次々と新機軸を打ち出し、企業社会では常に先駆者としての道を突っ走る。
(文中敬称略)

(株)トータル・サービス
山口 恭一さん

今春、大学受験に失敗した人たちにとっては“希望の星”ともいえるかもしれない。山口恭一は3年連続で某国立大学の受験に失敗、進学を断念したいわゆる“挫折組”なのである。
「一時はコンプレックスのかたまりでした。でもね、友人と飲んでいて、目の前が急に開けたんです」
それは東京・高田馬場の小さな焼き鳥店でのことだった。
レジャー会員権の販売会社に就職「営業の基本」飛び込みセールスに全精力をかたむけた。2年後には20人の部下を使うようになり、年収は3年連続で長者番付(1000万円以上=当時)に載った。
24歳で独立。学生2人を使って、店舗の出張クリーニング業「山口商会」を設立した。高田馬場の商店街の清掃。「汚れる商売にすたりはない」がスタートに当たってのキーワードだった。
2年後には(株)トータル・サービスとして法人化。ハウス・クリーニングからウッド・クリーニングを手がけ次々にフランチャイズ制(FC)を導入。89年10月には外壁クリーニング事業を開始、米国の大手、スパークル・ウォッシュ社との業務提携だった。
「日本企業の発展はすべて米国企業が基本」というのが持論。そんな中で「アメリカにあってしかもすでに市場になりながら日本にないもの」を探す。外壁——と決めてさらに米国中の20数社を回り、スパークル——に絞った。