日本経済新聞 1994年11月21日

金属の再生・修復・保全METAL MAINTENANCE
TOTAL SERVICE

ビジネス発見 トータルサービス
金属壁の腐食を再生処理

トータルサービスが始めた外装・内装の金属部分の再生処理技術「メタル・メンテナンス」の作業風景

外装保全業のトータルサービスは10月から建物の内装・外装の腐食した金属部分を再生処理する「メタル・メンテナンス」を始めた。日本で外装保全といえば、さびた部分を塗装するのが一般的で再処理加工するサービスは珍しいという。事業展開に当たって米国のメタル・メンテナンス業最大手のスチュアート・ディーン社と業務提携した。
ビルの看板やエレベーターの外壁などの金属部分は、10年前後すると腐食し黒ずんでくる。メタル・メンテナンスは専用の洗剤でさびなどを洗い落とし、酸化防止のコーティングを施す。東京・新宿の超高層ビルなどで外装に金属素材を採用するビルが増えており、需要は多いとみている。
料金は外装メタル・メンテナンスの場合で、1平方メートル当たり7500円、初年度の売り上げ目標は2億円。サービスを始めてから1カ月余りだが、「問い合わせはかなり来ており、郵便局のビルのさびを落として欲しいという注文があった」という。
ビル外壁の洗浄サービスである「スパークル・ウォッシュ」、同じく天井を手掛ける「シーリング・マジック」などを売り込んでいる。日本の市場にはほとんどなかった事業であり、今後も海外で成功しているサービスを取り入れていく方針だ。

所在地=東京都新宿区西新宿7ノ22ノ12,03・3363・1155、社長山口恭一氏、資本金3000万円。

流通サービス新聞
1994年(平成6年)10/7 金曜日

外壁金属 酸化腐食を再生処理
トータルサービス メンテ事業に進出

外壁クリーニングサービスのフランチャイズを展開するトータルサービス(東京都新宿区西新宿7の22の12、社長山口恭一氏、電話03・3363・1155)は米国スチュアート・ディーン社(ニューヨーク州)と提携し、外壁金属部分のキズ、酸化腐食の再生処理を行う「メタル・メンテナンス」事業を始めた。老化したエレベーター、自動ドアなどの金属素材使用の設備機器、建造物などを対象にス社から輸入する特殊洗浄剤を使用し再生するもの。金属再生処理の同メンテナンスは米国では定着しているが、日本では同サービスを専門に行う事業者が皆無のため、潜在需要の掘り起こしが期待できると判断した。ゼネコン、ビルメンテナンス会社、ホテルなどからの受注のほか、フランチャイジー収入を含め、初年度売り上げ3億円を狙う。
メタル・メンテナンスの事業展開は職人の技術習得期間が従来のメンテナンス技術に比べて長期に及ぶことから、当初はフランチャイズ展開によるサービス体制ではなく、本社の直営部門が営業、施工を行う。
サービス料はメタルが1平方メートル7500円を基本料金に設定。加えて、フランチャイジーによる外装保全サービス(5年間期間契約1万1500-1万3500円)をセット化する方針。
米国のメタル・メンテナンス市場は2000億円に達しているが、日本国内では、金属素材を外装材に使用したインテリジェントビルが急増しているにもかかわらず、「取り替え・張り替え」の概念しかないのが実情。
トータルサービスの推測によると「建造物の内外装を合わせると2億平方メートル以上の市場があり、3000億円以上の潜在需要が見込める」(山口恭一社長)という。