ビジョナリーベンチャー特集 ベンチャーの本質はビジョンにあり

—TOTAL SERVICE—

経営者データファイル
Kyoichi Yamaguchi’s data file

生年月日:1955年7月30日 出身:福島県
身長:168cm 体重:63kg
平均睡眠時間:7時間
平均起床時間:午前7時
趣味:ゴルフ、旅行、食べ歩き
乗っている車:メルセデス・ベンツS500
おススメ本:「占領を背負った男」(白洲 次郎)
今までに訪れた国:8カ国
座右の銘:何をするかではなく誰とするか
尊敬する人:大久保利通、吉田茂、白洲次郎
好きな食べ物:お寿司、焼き鳥、大市さんのすっぽん、おいとさんのおでん
嫌いな食べ物:まずい寿司

プロフィール:
山口 恭一(やまぐち きょういち)
1955年、福島県生まれ。高校卒業後に上京。レジャー会員権の販売会社に勤めた後、25歳で店舗の出張クリーニング業・山口商会を起業。2年後にはトータルサービスに改組。創業以来、「人づくり」を経営理念に掲げ、アメリカから斬新なリフォームビジネスを積極的に導入し、同社を急成長させる。創業以来23期連続黒字を達成。

短期的にお金儲けをしようと考えている起業家は必ず失敗する。

トータルサービス
代表取締役
山口 恭一
やまぐち きょういち

会社概要:株式会社トータルサービス
◆創立/1982年5月 ◆資本金/7800万円
◆事業内容/「捨てない」「壊さない」「取り換えない」をテーマとした事業をビル・住宅・車の3分野で、2006年8月現在で18事業・620の加盟パートナーと共にフランチャイズ展開及び直営工事を通じて全国展開。
◆従業員/60名(グループ全体1000名)
◆売上高/14億円(グループ売上60億円)※2004年2月実績
◆URL/http://www.total-service.co.jp/

山口恭一のビジネストレーニングセミナー
山口恭一社長から直接学べる!質問できる!

◆目標設定セミナー
仕事の目標を持てずにいる人、必須〈60分〉
◆事務系実践セミナー
頼りにされる事務になりたい人、必須〈60分〉
◆実践型タイムマネージメントセミナー
若くしてリーダーになりたい人・将来経営者になりたい人、必須〈60分〉
◆営業職志望者のための実践セミナー(1)
人より早く成長したい人・早く稼ぎたい人、必須〈60分〉
◆営業職志望者のための実践セミナー(2)
営業系リーダー・経営者志望の人、必須〈60分〉

皆さんの今後の就職活動や人生に役立ちたい!熱い想いで、2年前からボランティアでセミナーを開催しています。総参加者は4000人以上!!山口恭一社長が自らの起業体験・経営体験に基づいて、ビジネス人生を成功させるコツを教えます。直接山口恭一社長に質問することも可能。もちろん、当社に興味がない方、大学1・2年生の参加も大歓迎です!

〈セミナー参加者の声〉
■こんなにも自分は甘かったのだと、カルチャーショックを受けました。もっと早い段階で受けたかったです。弟には、早い時期に参加させたいです。
■営業を志望者として、自分自身の甘さに直面する大変良い機会であったと思います。私の周りにも営業を希望する者はたくさんいますが、ここまで考えている人は正直1人もいないと思います。厳しい現実を突きつけてくださって感謝します。
■短い時間でしたが、セミナーの中で自分の中の何かが変わり、これからの社会人として生きていく考え方などを教えて戴けました。
■山口恭一社長の一言一言がぐさっと胸に突き刺さりました。この衝撃を忘れず、今日から生かしていきます。

ベンチャー通信 2007 January vol.23

10年以内に20人の起業家を輩出したい
〜アメリカから最新のエコビジネスを日本に持ってきた男〜

トータルサービス社長の山口恭一は、19歳の時に起業家になることを心に決めた。
21歳の時にはトップ営業マンとして、ナント年収3000万円、運転手付きで部下20人を持つまでに登りつめた。
しかし、その立場をあっさりと捨て、25歳の時に独立を果たす。
その山口恭一に「成功する起業家の条件」、「新規ビジネスを選ぶ基準」などについて聞いてみた。

アメリカから持ってきた最新のエコビジネス

—まず事業内容を教えてもらえますか。
山口恭一:「捨てない」「壊さない」「取り替えない」を事業テーマに、エコリフォーム事業を全国で展開しています。このビジネスのほとんどはアメリカから日本へ導入したものです。

—起業しようと思ったきっかけを教えてください。
山口恭一:私は19歳の時に起業家を目指そうと思いました。ちょうど大学受験に失敗して浪人生活をしていた時、大学に進学した同級生たちと久々に話をしていました。その時、友人たちの口から出たのが、「自分は大学を卒業して大手商社に入って中東にダムを作りたい!」、「将来は代議士になりたい!」という将来のビジョンでした。当時の自分は何のビジョンもなかったので、その友人たちの発言に衝撃を受けました。時間はみんな平等に与えられているはずなのに、自分はこのままでいいのか、自問自答しました。そして今から何の職業を目指せるかを考えたんです。分かったのが、すでに自分がなれない職業の多さでした。世の中に職業はたくさんあるけど、19歳にもなると実は目指せる職業が意外に少なかった。色々と考えた末、残された選択肢は、「中小企業に入る」か「経営者になるか」という2つでした。そこで私にとって魅力的に映ったのが、“経営者”でした。

21歳で年収3000万円、運転手付きで部下は20人

—そこで、まずは営業マンになったわけですね。
山口恭一:そうです。いろいろと調べていくうちに、経営者には“営業型”と“技術型”があるということを知りました。自分は性格的に考えて、営業が向いていると思っていたので、“営業型の経営者”を目指そうと思ったわけです。
そこで営業力をつけようと思って始めたのがレジャー会員権の営業でした。この営業は、最初の3ヶ月間はまったく売れずに苦労しました。毎日10キロは歩いたと思います。靴底もすぐに磨り減りました。でも、ここで負けるわけにはいかない。こんなことで挫(くじ)けていては経営者になれないと思い、必死になって、売れている人のマネをしました。結果、ある日を境に急に売れ始め、20歳にはトップセールスを記録することができました。なんと21歳の時には、年収3000万円、運転手付きで部下も20名いました。
しかし、この結果に浮かれることなく、ここで満足してはいけないと思いました。そもそも私は経営者になりたかったわけです。ずっと営業マンでいることは考えていませんでした。ここで安住するわけにはいかないと思い、思い切って25歳で独立しました。

新規ビジネスを選ぶ基準

—どんな事業内容で起業したんですか?
山口恭一:店舗の出張クリーニング業です。私が事業を選ぶ基準としてあったのが、「10年後、20年後も存在すること」と「お客さまがリピートオーダーをしてくれること」の2つでした。この2つが当てはまったのが、クリーンビジネスだったわけです。汚れる仕事なら、人はしたがらないし、常に需要はあり続ける、しかも気に入ってもらえればリピートもしてもらえる。
このビジネスは大変でしたが、売上は順調にあがっていきました。会社もマスコミに取り上げられるようになり、テレビや雑誌で頻繁に紹介されましたね。私も著名経営者などに人脈もでき、交友範囲も飛躍的に広がりました。
でも、この大掃除の代行業は確かに手堅いビジネスでしたが、収益の広がりとして限界もありました。そんなビジネスの限界で悩んでいた時、ある先輩経営者から、「ビジネスのヒントはアメリカにある。アメリカに一度行ってみたらどうだ」とアドバイスをもらったんです。

—実際に渡米してみてどうでしたか。
山口恭一:カルチャーショックを受けましたね。特に私は“経営者”という立場で渡米したので、本当に多くの刺激をもらいました。今まで日本で会社経営をしながら、日々悩み、あらゆることに問題意識を持って生活していましたから、常に自分の頭でモノを考える習慣がついていたんです。その頭でアメリカに行ったもんだから、もう頭がはち切れるくらいの刺激を受けましたよ(笑)。いろんな“日本との違い”が見えたわけです。幕末の頃に、日本の武士が黒船を見たくらいのインパクトがあったでしょうね。アメリカでは、大きな収穫がありました。いま当社の事業内容であるエコビジネスを見つけたわけです。

成功する起業家の“条件”と“能力”とは

—話は変わりますが、“成功する起業家の条件”って何ですか。
山口恭一:中長期的な視点でビジネスをする人です。中長期的にビジネスを考えて、その視点から、“いま”を考えられる人が成功するのだと思います。ベンチャーというのは、最初でこそ短期的な視点での経営は仕方がないですが、それだけでは会社は長続きしません。
あと能力で言うと、“期限付きの目標設定能力”を持っている人ですね。この“期限付き”というのが大事なんです。ただ目標を漠然と設定するのではなく、その目標に日付を入れる。そして、日付が決まれば、あとはその達成のために、いま何をしたらいいのかを考えていく。

—就職活動をする上で、起業する力が付けられる会社をどうやって探せばいいでしょうか?
山口恭一:うーん、それは難しい質問ですね(笑)。まず言えるのは、大企業では厳しいということ。大企業は年功序列なので、若いうちに活躍できるチャンスが少ない。だから必然的に中小企業・ベンチャーに絞られると思います。
中小企業・ベンチャーの場合は、社長の個性がそのまま社風になります。だから社長の価値観、方向性、目標などに共鳴できるかどうかが一番大事でしょうね。社長と直接じっくり話をして、判断する必要があるでしょう。決して、事業内容や勤務場所、給与などだけで会社選びをしてはいけません。

トータルサービスの独立支援制度

—独立支援制度というのがあるそうですね。
山口恭一:はい。私は10年以内に20人の起業家を当社から輩出することを目標にしています。すでに8名もの起業家を当社から輩出しました。起業家と言っても、短期的な成功者ではなく、中長期的に存続する経営者を輩出したいんです。これは、当社の後継者育成の一環でもあります。私自身が25歳の時から起業家として生きてきたので、親が子を育てるような感じで起業家を育てたいと思っています。当社で5年間しっかりと営業力をつけて、その後に1億円以内で当社が資金を出す予定です。起業を目指している人は、ぜひ当社の門を一度叩いてほしいですね。