2006年(平成18年)5月9日(火曜日)発行 日刊自動車新聞

次代への布石 転換期の国内流通市場

大都市圏照準に積極営業
FC加盟1万社体制構築へ

トータルサービス
山口 恭一社長

ビルの外壁再生クリーニングビジネスからスタートしたトータルサービスは現在、住宅関連や自動車関連ビジネスへと分野を拡大し、FC加盟店が600社に上る。「捨てない」、「壊さない」、「取り替えない」をテーマに、事業を展開する同社は、将来的にFC加盟1万社を目標に掲げる。山口恭一社長に今後の戦略を聞いた。

—自動車修理の「トータルリペア」の加盟店が増えている
「トータルリペアのコンセプトは『サービスを売る』としている。つまり、1人の技術者が多くのサービスを身につけることでアイドルタイムをなくすことを目指している。ユーザーと長く付き合っていくには、インテリアやホイールも含めた総合的なリペアを提供し、ユーザーの利便性を高めることが大事だ」
「また、リーズナブルな価格で提供しないといけない。これまでの軽板金は傷や凹みの大きさで価格設定していたが、本来は修理時間で価格を設定すべきだと考えている。デントリペアだと1時間で5カ所、軽板金でも2〜3時間で可能なため、時間ベースにすることで価格を安くできるだろう。トータルリペアは10年目を迎えたが、さらに10年、20年後にはこうしたコンセプトが定着すると信じている」

—トータルリペアの今後について
「現在、トータルリペアの顧客の半分以上がディーラーをはじめとした法人客となっているが、将来的には一般ユーザーを5割まで引き上げたい。このため、従来は事業ごとに看板を分けていたが、早期にトータルリペアに看板を統一する。CIを統一することで認知度向上につながるだろう。また、長期計画として、サービスを拡大する。現在は8つのサービスを展開しているが、これを15までは拡大したい。地域性に着目したサービスやマニア向けのサービスなど、アメリカでのビジネスを参考に、日本で成功するものを取り入れていく」

—将来的にはFC加盟1万社を目標にしている
「2030年をめどに1万社体制構築は、当初からの目標だ。まずは14年度までに1000社体制を構築し、異業種交流団体へと成長させる。現在の加盟店は関東や東海、関西地方に集中している。今後は10大都市をターゲットに営業活動を展開する。同時に、子供関連やカーセキュリティーを始めとした安全関連の分野でも新事業を立ち上げ、加盟店拡大の足がかりにしたいと考えている」

—人材育成にも力を入れている
「これまで、年間35〜40回の勉強会や年間20回の営業勉強会などで社員育成を行ってきた。これからは、新卒募集にも力を入れる。事業説明会兼セミナーを数回実施し、意欲のある若者を採用し、将来の幹部候補として育てていきたい」
(岡本 望)

記者の目

トータルサービスは、自動車、住宅、ビルの3分野で事業を展開し、600社の加盟店を抱えている。事業内容も、バスリフォームから省エネコーティングや自動車のシートやダッシュボードの修復など、幅広く18種類の事業を取りそろえている。さらに、新規分野での事業立ち上げや、既存分野の事業拡大を計画しており、30年1万社体制構築に向けて加速する考えだ。同社の今後が注目される。

トータルサービス 掲載記事2006年5月9日発行「日刊自動車新聞」5面