独立開業 山口恭一の実践!起業成功のコツ

第1回 実践者として!
「人・金・場所が無くても」脱サラ起業で勝つ4つのポイント!

今回、私が起業を考えている方や新規事業導入を考えている経営者の方に、私自身が25歳で独立してから現在まで実践・経験してきたノウハウを役に立てていただく為に、新しく連載をさせていただくことになりました。
このような相談・ノウハウものは、巷間の雑誌にたくさんありますし、本も多数出ています。でも、私がみたところ、中には「毒にも薬にもならない?」というか、なかなか具体的・実践的に成果を上げるのが難しいものもあると思います。
ですから、ここでは「実践してきた私の経験」と、現在私が展開しているフランチャイズで「実際に事業展開している方」などを事例にして、より具体的により現場に即したノウハウを公開し、皆さん質問に答えていきたいと思います。決して経験のない理論や解説だけを披瀝するコンサルタントではありません。
まずは初回ということで、私自身の起業の経緯を簡単に紹介します。

経営者になる!

生まれは福島県で、じつは大学入試に2度失敗して、東京で予備校に通いながらどうしようかと思っていたところ、周りの大学に入学した高校の頃の友人が(これが皆東大生の友人だったのですが)、「自分の将来ビジョン」を口にしはじめたんです。「官僚になってこれをやるんだ」「商社に入ってこうやりたい」。
その時はじめて「ヤバイ!」と危機感を持ちました。そこで色々悩んだ結果、経営者という道を選んだんです。このまま大学に入学しても、友人たちと同じ道でしかも2年遅れでは、差はずっと縮まらないだろうと。経営者になるというのは、比較されないステージとして消去法で選んだんですね。
その後経営者には「営業型」と「次述型」があるということを勉強で知り、自分は技術がないので営業型であると考え、営業を学ぶ為に飛び込み営業のレジャー会員権の販売会社に入社しました。
そこでは、危機感もありましたし、素直に勉強もしましたので、すぐに年収1000万円のトップセールスマンになり、部下を30人ほど持つようになりました。5年ほどその会社で営業を学んだ後、いよいよ独立しました。

「手持ち資金170万での起業」から、「住宅・ビル・車事業で全国550FC」に
独立したのは、25歳の時でした。普通は「これをやりたいから独立する」というものですが、私の場合は「経営者になりたい!」が最初で、独立した後に何をやろうかと考えました。「人もない」「金もない」「場所もない」。あるのは、経営者になるんだという気持ちだけ。そんな時に「汚れる商売はすたりがない」という先輩経営者の言葉にピンときて、クリーンビジネスを思いついたわけです。
そして1980年東京の高田馬場で学生2名のアルバイトを雇って「山口商会」を創業。店舗の出張クリーニング(大掃除代行)を始めました。当初の1年間は1日しか休みませんでしたね。午前4時半に自ら現場でクリーニングの仕事をして、その後朝食をとって打ち合わせ。日中のクリーニングはアルバイトの学生が行い、私はひたすら営業。昼は商店街、夜は飲食店を飛び込み営業するという日々でした。
会社を始めるというのはこういうことだと思っていましたから、別に苦労だと感じませんでした。この程度のことを苦労だと思っていたら、経営なんてできない。売上があがるまでは「休まない」という覚悟がなければ、起業しても失敗するだけ。それぐらいの覚悟が必要です。
その後ハウスクリーニングに業態を変え、1985年にはフランチャイズ化。その頃はベンチャー第2の波の頃で私も様々なマスコミに取り上げていただき、ベンチャーの雄といわれた方々や大企業の新規事業担当役員の方々と知己を得て、アメリカを勉強するようにアドバイスを受けて渡米。その際に伸びている企業、クリーンビジネスの企業を訪問。「日本にはなく、アメリカでは成功しているビジネスで、今後の日本で需要が拡大しそうなビジネス」を見学し、1989年に外壁クリーニングビジネスを導入。
その後、次々にアメリカからビジネスを導入し日本で展開、現在では「捨てない」「壊さない」「取り替えない」をコンセプトとした「車関連」「住宅関連」「ビル関連」のビジネス17業種で展開、全国に550FCを擁するようになりました。
この間にも、現実に様々な課題を解決しなければいけないことが出てきましたし、その度に「人」によって助けられました。
これらの経験を踏まえ、また現在加盟店で現実に活躍している事例を挙げて、読者の皆さんのご質問に答えたり、アドバイスをしたりしたいと思います。

実践者が語る「これが脱サラ成功の4つのポイント!」
皆さんが「脱サラ起業で成功するポイントして、多分知りたいなあと思うこと」は、簡単に言えば以下の4点ではないかと思いますので、まずは簡単に解説します。これをキチンと考えて実行すれば、かなり失敗のリスクが軽減されるんじゃないかと思うんです。
詳しくは今後の連載でお話をしていきますが、まずはポイントのみで。

1.資金の集め方・考え方は?

ここでいう資金とは、会社を始める前に必要となる「設備資金」を含めた開業資金と、会社のスタート後に必要となる「運転資金」に大きく分かれます。「設備資金」はリースやローンなどを組んで長期で返済すること、「運転資金」は現金でもつことは重要です。
よく、手持ち資金を設備資金に回して、運転資金を足りなくなりそうになってから借り入れしようとする人がいますが、「足りなくなって」「危なくなった」人には資金を貸すところはありません。逆なんですね。設備は長期で回収していく。運転資金は「気持ちの余裕」も必要ですので現金で手元に持っているべきなんです。こんな当たり前のこともわからずに、資金調達・計画を立ててしまう。これでは失敗してしまいます。

2.資金繰りは?

脱サラ場合は資金計画を検討・立案しないで、開業してしまう人を多く見受けます。資金繰りを全くしないで勢いではじめてしまうというのでうまくいくというのは奇跡です。早晩、潰れてしまうでしょう。また、いい場合だけをイメージする人もいますが、必要なのは「最低どのくらいの売上がないと駄目なのか」というシミュレーションです。上は考えなくていいんです。だから、その上で最悪「運転資金がいくら必要なのか」と検証し、いくらあれば採算ベ